PDF Serverよくいただくご質問

このページでは『PDF Server V3.5』について、よくお寄せ頂くご質問を紹介しています。

『PDF Server V3.1』の『よくいただくご質問』については以下をご覧ください。
  ⇒ PDF Server V3.1

各エディションについて

「スタンダード版」とはなんですか。

『PDF Server V3.5』のラインアップの1つで、フォルダ監視によるPDF変換が利用できるエディションです。Office文書やテキストファイル、イメージファイル等をあらかじめ設定した内容に沿ったファイル変換がおこなえます。主な機能は下記のとおりです。

  • Microsoft Office文書(Word、Excel、PowerPoint)、一太郎文書、TextファイルをPDFへ変換します。
  • イメージファイル(TIFF、JPEG、JPEG2000、PNG、ビットマップ)をPDFへ変換します。
  • イメージファイルのPDF変換時にOCR処理を指定でき、OCR処理で認識されたテキストを埋め込んだ「透明テキスト付PDF」が作成できます。
    また、OCRの認識結果をテキストファイルとして出力することもできます。
  • アプリケーションの「印刷機能」を利用して、『PDF Server V3.5』の変換対象外のファイルをPDFに変換する事が可能です(すべてのアプリケーションを保証している訳ではありませんので注意して下さい)
  • PDFへ変換したファイルや既存のPDFファイルの編集加工(開き方、文書情報、セキュリティ、ヘッダ/フッタ、透かし、QRコードの付加など)を行います。

参考 ⇒ PDFServerライセンス別機能一覧

「プロフェッショナル版」とはなんですか。

『PDF Server V3.5』のラインアップの1つで、「スタンダード版」の上位エディションにあたります。「スタンダード版」の機能に加えて以下の機能が利用できます。

  • 通常のフォルダ監視に加え、IN/OUTと呼んでいるモードが利用できます。
  • PDFServerの変換機能を外部から利用できる「コマンドライン機能」が利用できます。

参考 ⇒ PDFServerライセンス別機能一覧

「コマンドライン版」とはなんですか。

『PDF Server V3.5』のラインアップの1つで、PDFServerの変換処理をコマンドラインから利用できる機能です。具体的には「プロフェッショナル版」から「コントロールセンター」と「PDF Server サービス(フォルダ監視機能)」を除いたものになり、コマンドラインプログラム(GUIがないプログラム)のみで変換を行います。バッチやスクリプトから呼び出して使用したり、お客様のシステムに組み込んでご利用頂くことができます。

参考 ⇒ PDFServerライセンス別機能一覧

各エディションは何が違いますか。

『PDF Server V3.5』の各エディションの違いは以下のとおりです。

  1. フォルダ監視タスクの同時起動数(スタンダード版は「5」、プロフェッショナル版は無制限、コマンドライン版はフォルダ監視は利用できません)
  2. コマンドライン機能(プロフェッショナル版とコマンドライン版のみ)
  3. フォルダ監視の「IN/OUTモード」(プロフェッショナル版のみ)

参考 ⇒ PDFServerライセンス別機能一覧

動作環境について

Windows Server 2016以前のOSは動作保証外なのでしょうか?

大変申し訳ございません。
弊社のプラットフォーム動作保証の規定変更(2021.7.1~)により、動作保証対象は『メインストリームサポート』期間中のプラットフォームへと変更になりました。Microsoft社のWindows Server 2016の『メインストリームサポート』は2022年1月11日で終了となっていることから、「 PDF Server V3.5」では動作保証の対象外とさせていただきました。
弊社といたしましては、「PDF Server V3.5」で動作保証の対象となる、Windows Server 2019以降でのご利用をお願いいたします。

参考 ⇒ プラットフォーム動作保証について変更のお知らせ

Windows 10などクライアントOS では、動作しないのでしょうか?

はい。申し訳ございません。
Windows Vista以降のクライアントOSにはセキュリティ強化のため、「UAC(ユーザーアカウント制御)」が実装されています。このUACが有効な状態では一部の機能に支障が生じる可能性があるため、動作保証対象はサーバーOSに限定させていただいております。

仮想環境下でも利用可能でしょうか

弊社では仮想化環境(Hyper-V/VMWare Server/VMWare vSphere/XenServer)にて動作することを確認しております。他の仮想化環境については担当者までお問い合わせ下さい。
仮想化環境でのサポートについては非仮想化環境と同様のサポートとなります。 ただし、非仮想化環境では発生せず、仮想化環境のみで発生するような仮想化環境依存の問題に関しましては、サポートの対象外となりますのでご了承下さい。また、実際にご利用いただく場合、パフォーマンスの観点からメモリとハードディスク容量にはご注意ください。

インストール・アップグレードについて

現在マシンから別のマシンへの設定の引き継ぎの仕方を教えてください。

設定ファイルはPDF Server V3.5のインストールフォルダー内の「Setting」フォルダー内にありますので、フォルダーごと別のマシンの「Setting」フォルダー内に上書きコピーすることで移行が可能です。
PDF Server 設定(pdfserver_v3.ini)」については、インストールフォルダー内にありますので、設定ファイルと同様に別のマシンのインストールフォルダー内に上書きコピーで移行してください。

製品のアップグレードには、前のバージョンのアンインストールは必要ですか?

はい、必要です。
OSの「コントロールパネル」>「プログラムと機能」から「PDF Server」と、必要に応じて付属の専用ドライバ「PDF Driver V7.5」をそれぞれアンインストールして下さい。なお、ライセンスファイル(svplic.dat)やタスク設定/変換設定ファイル(.ini)はアンインストールされませんので、個別に削除、または別の場所に移して下さい。
なお、「V3.5」は64bitアプリケーションになっており、V3.1以前のバージョンからのアップグレードの場合デフォルトのインストール先が以下のように変わることになります。
設定を引き継ぐ場合には以下の3.1以前のインストール先から「Setting」フォルダや「PDF Server 設定(pdfserver_v3.ini)」のファイルをコピーしてください。

  • [V3.5]  C:\Program Files\Antenna House\PDF Server V3
  • [~V3.1] C:\Program Files (x86)\Antenna House\PDF Server V3

※V3.0改訂6版以前およびV3.5の初版~改訂9版までのPDFServerの場合、共通設定(インストールフォルダ内の「pdfserver_v3.ini」)がアンインストール作業で削除されてしまいますので、必要な場合は、予め移動させておいてください。

他のアンテナハウス製品の「PDF Driver 7.5」は使用できますか?

いいえ、使用できません。
名前や機能こそほぼ同じですが、PDF Server V3.5に添付されている「PDF Driver 7.5」はPDF Serverに特化した機能が含まれております。そのため、他のアンテナハウス製品に付属する「PDF Driver 7.5」では正常に動作しない恐れがありますので注意して下さい。すでにインストールされている場合は一度アンインストールしてからPDF Server V3.5に付属する「PDF Driver 7.5」をインストールして下さい。

技術・仕様に関するお問い合わせ

監視サービスの起動・停止について

ログオンは必要ですか?

はい。必要です。
Microsoft Office変換はWindowsのセキュリティ仕様により、アプリケーション変換は動作仕様によりログオンした状態でしかご利用いただけません。なお、ログオンしたうえで、画面のロック(Windowsキー+L)をした状態であれば変換に問題はございません。
※イメージPDFなど、画像ファイルのみをPDF変換する場合は、ログオンの必要はございません。

デスクトップに作成されるショートカットで起動できますか?

いいえ、出来ません。
デスクトップに作成されるショートカットは、PDF Server V3.5のコントロールセンターの起動を行うものです。

PDF Server V3.5 の起動には、以下の2つの方法が挙げられます。
  1. 「PDF Server V3.5 コントロールセンター」をデスクトップのショートカットから起動させ「監視動作プログラム」>「開始」ボタンをクリックします。
  2. 「スタート」>「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」からPDF Server のサービス名を選択>「サービスの開始」をクリックし、起動させます。

※Windowsサービス名:「AH PDF Server V3 Service」

『PDF Server V3』のサービスを自動的に開始する方法はないでしょうか。

ございます。
「スタート」>「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」より、" AH PDF Server V3 Service "の開始設定を「手動」から「自動」に変更すれば可能です。 ただし、Microsoft Office変換やアプリケーション変換ではログオンが必要なので、Windows起動後、ログオン前にPDF Server による変換が開始されてしまうと、この変換はエラーになりますのでご注意ください

リモートデスクトップは、利用できますか

可能ですが、以下の点にご注意ください。

  1. リモートデスクトップでログオンするユーザー名は、自動ログオン、もしくは通常ログオンするユーザー名とは別のアカウントを使用してください。
  2. PDFコンバーターは、スタートアップフォルダーからショートカットを削除して「タスク(タスクスケジューラー)」から起動されるように設定してください。その時、起動タイミングは「ログオン時」、実行アカウントは自動ログオン、もしくは通常ログオンするユーザー名(リモートデスクトップで使用しないもの)を指定します。
  3. コントロールセンターを起動する場合は、リモートデスクトップを含めて1つだけにして下さい。2つ以上起動させると、ログ表示やキュー/処理数表示など、旨く動作しない場合があります。

他のサーバーソフトウェアと同時に使用できますか?

はい。
基本的に同時利用は可能ですが、場合によっては制限をともなう可能性がございます。複数のサーバーソフトウェアを同時に動かしてご利用いただく事は可能ですが、環境やご利用状況によっては、相互にリソースを取り合う状態になるため、PDF Server V3.5 のパフォーマンスが著しく低下してしまうことがございます。そのため、弊社では単独でのご使用を推奨しております。複数のサーバーソフトウェアと同時使用をお考えのお客様は、事前に評価版にて充分な検証の実施をお願いいたします。

動作について

管理者権限でないと動作しませんか?

レジストリやシステムフォルダへのアクセスなど、管理者権限でなければ行えない動作が含まれているため、申し訳ございませんが管理者権限での動作をお願いします。

他のパソコンのフォルダーも、監視フォルダーや出力フォルダーにできますか?

はい。
ネットワークドライブとして割り当ててご利用頂けます。この場合、フォルダー指定には適切なアクセス権が必要となります。権限の設定にはご注意ください。 また、『PDF Server V3.5』 はネットワークやクライアント数に制限を設けてはおりませんが、ご利用されるサーバーOSやシステムによっては、制限される場合もございますので、併せてご確認ください。

他のパソコンを監視フォルダーに設定するとうまく動作しません。

以下のこと確認しながら、再度お試しください。

  1. PDF Server V3.5 を起動させるサーバーは、「Administrator」以外のアカウントを使用します。
    ※ アカウント設定がない場合は、別にご用意ください。
  2. ログオンユーザーは、「Administrators」のグループのメンバーに所属させます。 また、このユーザーに対して、必ずパスワードを設定します。
  3. PDF Server V3.5 の実行権限を変更します。
    「スタート」>「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」(管理コンソール)を開きます。
  4. サービス「AH PDF Server V3 Service」をダブルクリックし、プロパティを開きます。
  5. 「ログオン」タブをクリックし、「Administrator」以外の管理者権限のあるアカウントをログオンアカウントとして設定します。
  6. ネットワークドライブを所有するPC(サーバ)にも、手順「2」で設定したログオンユーザとパスワードを設定します。

これで、ネットワークドライブにアクセスする際、ユーザ名・パスワードの入力を求められることなくアクセス出来ます。アクセスできない場合は、上記1~2のいずれかの設定が間違っている可能性がございますので、再度ご確認ください。

ネットワークドライブ上のフォルダーを入力(監視)/出力フォルダーにそれぞれ指定すると、ファイルが検索されません。

ネットワークドライブのドライブレターの割り当ては、アカウント固有というわけではなく、アカウントかつそのセッション固有のものとなっており、これはWindows Serverのセキュリティ仕様となります。つまり、PDF Server 自身がネットワークドライブの割り当てを行えばPDF Serverからのアクセスは可能ですが、それ以外の要因(=セッション)から行えばPDF ServerV3 からは読み書きのアクセスが出来ない事になります(ただし、フォルダーの存在チェックに関しては行う事は可能です)。
そのため、ネットワークドライブ上のフォルダーを入力(監視)フォルダー、出力フォルダーに指定するは、UNC形式(例:\\コンピューター名(IPアドレス)\module\input)で行うようにして下さい。

ActiveDirectoryには、対応していますか?

申し訳ございません。対応しておりません。
ネットワーク上のリソースなどを使用するときは、ファイル共有で行ってください。

コントロールセンターは常に起動している必要がありますか?

いいえ。
常時起動の必要はございません。コントロールセンターの役割は下記のとおりです。

  • PDF Server V3.5 サービスの起動・終了
  • タスク設定や変換設定の作成・編集
  • タスクの起動・停止
  • 稼働状況のモニタリング

従いまして、「PDF Server V3.5」の変換処理とは全く関係ございません。運用中はパフォーマンスの面から、必要に応じて起動させることをお奨めいたします。

コントロールセンターを起動したら、待機数や処理数、エラー数が「0」ゼロのままのことがあります。

コントロールセンターは起動後、「PDF Server V3.5」本体から現在の情報を受け取ります。受取りが終了するまでは初期値のままですのでしばらくお待ちください。情報が更新され次第表示されます。 なお、いつまで経っても更新されない場合は、「よくいただくお問合せ」>「セキュリティソフトから警告が表示されることがあります」をご参照頂き、弊社サポートセンターまでご連絡をお願い致します。

セキュリティソフトから警告が表示されることがあります。

PDF Server V3.5は、大きく次の4つのカテゴリに分かれ、それぞれが独立したプログラムとして動作しております。

  1. 「PDF Server V3.5 サービス」
  2. 「PDF Server V3.5 コマンドライン」
  3. 「コントロールセンター」
  4. 「PDFコンバーター」

そのため、相互の情報交換に、「TCP」というネットワークプロトコルを使用しております。セキュリティソフトはこの「TCP」のポートを監視することで、ウィルスチェックしていることが多く、まれに警告が表示されることがございます。警告が表示された場合は、「許可する」を選択してください。
PDF Server V3.5 は、TCPポートとして、ポート番号9901~9905の5ポートを使用しております。 もし、運用上、ご都合の悪い場合は、弊社サポートセンターまでご相談ください。
※『PDF Server V3.5』は、外部に対しての通信は一切行っておりません。

入力したPDFファイルの変換に失敗してしまいます。

入力ファイルがPDFの場合、セキュリティ設定やパスワードがかかっていると、仕様上編集できないため、エラーになります。その場合は、一度PDFファイルのセキュリティ設定を解除し、再度変換してみて下さい。

セキュリティの設定に失敗してしまいます。

入力ファイルがPDFで、既にセキュリティがかけられている場合、これを再度設定することは出来ません。

ファイル結合に失敗してしまいます。

結合される入力ファイルにセキュリティのかかったPDFファイルが含まれていた場合、その結合は失敗します。それらのセキュリティをいったん解除してから再度、結合を試みて下さい。

ファイル変換に対応した対象ファイルであれば、どんなものでも変換できますか?

いいえ。
動作環境によっては、変換に失敗するケースもございます。
たとえば、「PDF Server V3.5」が内部で変換を行う際、途中で作業ファイルを書き出したり、変換処理のために大量のメモリリソースを必要としたりする時にリソースが不足すると、失敗します。
特に、変換元のファイルのページ数が数百ページ以上やイメージでファイルサイズが大きいものになると、リソース不足で処理の継続が不可能になってしまう事があります。また、結合や、一度に大量のファイルを検索させようとすると、やはりリソース不足で変換に失敗してしまうケースがございます。
これを軽減するには、タスク設定や入力ファイルを見直すほか、ハードウェアの増強も効果的です。

閲覧制限のURLやパスに日本語は使えますか?

いいえ。現在の仕様ではURLやファイルパス内に日本語の文字があるとうまく動作しません。申し訳ありませんが、半角英数字(記号の一部)のみでお願いします。

OSの再起動などは必要ですか

PDF Server V3.5 でオフィス変換やアプリケーション変換などを頻繁に行うと、PDF Server V3.5以外のアプリケーションソフトがその都度、起動と終了されることになります。 これを長時間行いますと、PDF Server V3.5以外のソフトウエアが連続稼働の保障をしないため、徐々にシステムのパフォーマンスが低下したり動作が不安定になったりする可能性がございます。これら回避するために、OSの定期的な再起動を推奨しております。

ログに「ファイルの変換に失敗しました[105]」と表示されてファイル変換が失敗します。何が原因なのでしょうか?

このメッセージはPDFファイルの編集時や出力フォルダに出力するときに失敗した時に表示されます。理由はいろいろありますが、おおよそ以下のような事をチェックして下さい。

  1. 出力先となるフォルダに対して権限が不足している
  2. 「コマンドライン版」以外で、出力フォルダをネットワーク上のドライブにしていた場合、「PDF Server サービス」にアカウントの設定を行っていない。「他のパソコンを監視フォルダーに設定するとうまく動作しません。」をご参照下さい。

ファイル名を変更したら変換に失敗する事がありますが、なぜでしょうか?

変換したいファイル名に半角のカンマ(,)とセミコロン(;)が入っていると仕様上変換に失敗する事がありますので使用しないで下さい。

MS Officeファイルの変換について

テキストや画像は変換できるのですが、MS-Officeファイルがエラーで全く変換できません。

PDF Server V3.5用のプリンタドライバ「Antenna House PDF Driver 7.5」を「通常使うプリンタ」に設定してから再度実行してみて下さい。

変換に失敗するファイルがあるのはなぜですか?

PDF Server V3.5 でオフィス変換やアプリケーション変換などを頻繁に行うと、PDF Server V3.5以外のアプリケーションソフトがその都度、起動と終了されることになります。 これを長時間行いますと、PDF Server V3.5以外のソフトウエアが連続稼働の保障をしないため、徐々にシステムのパフォーマンスが低下したり動作が不安定になったりする可能性がございます。これらを回避するため、OSの定期的な再起動を推奨しております。

Excelのファイル変換で全シート出力を指定しているのに全シート出力されない事があります。

Excelの印刷品質(dpi)の設定がシート毎に異なっている場合、Excelの仕様上印刷ジョブが分割されてしまい全てのシートが出力されません。その場合は印刷品質をお確かめの上、再度変換を行って下さい。印刷品質は「ページ設定」ダイアログの「ページ」タブ内にあります。

PowerPointのファイル変換で、成功したり失敗したりしますが何が原因ですか?

PowerPointを起動して、オプションから「詳細設定」→「印刷」の項目を開き、「バックグラウンドで印刷する」のチェックを外して下さい。その後、PowerPointを終了してから再度試して下さい。

Wordのアドイン設定を行って出力したPDFで、しおりやコメントがずれてうまく行きません。

Wordのファイルで「変更履歴」の記録があると削除した文字などもすべて記録されており、実際の情報とは異なっています。そのため、しおりやコメントの情報がずれてしまいます。その場合は「最終版」にして変更履歴を削除して下さい。

入力ファイルのOffice文書の記載にDOC/DOCXやXLS/XLSX、PPT/PPTXとありますが、これら以外の形式(XLSMなど)にも対応していますか?

Excelのマクロ付き文書(XLSMなど) などリストアップしている以外の Office文書の拡張子のファイルについては専用の変換処理を用意しておりません。
ただし、形式によっては汎用の変換処理である「アプリケーション変換機能」で変換できる可能性があります。

変換速度をもう少し高速化出来ないでしょうか?

MS-Officeやアプリケーション変換など、「PDF Driver 7.5」を利用してPDFに変換する場合で出力PDFに対して特に追加編集を行わない場合(例えば透かしやセキュリティ設定など)は変換設定の「PDF Driver設定」で「出力PDFファイルに出力設定のPDF設定を適用しない。」にチェックを入れるとPDFの編集処理を行わないために変換速度が少し速くなります。また「PDF Driver 7.5」の設定でも簡単なPDFの設定は可能ですので、そちらで透かしなどを設定する事も出来ます。

アプリケーション変換設定について

アプリケーション変換とはなんですか

インストールしている他社アプリケーションのシェル印刷機能を利用してPDF に変換する機能です。PDFServerの変換設定にある「アプリケーション変換設定」へ拡張子を登録することで利用可能になります。
アプリケーションによっては、サーバーOS に未対応の場合もございますので、ご利用の際にはソフトの動作環境について、ご確認いただきますようお願い致します。また、ご利用ライセンスなどはそれぞれのアプリケーションソフトに準じることになりますので、お客様側で事前にご確認いただきますようお願いいたします。

どんなアプリケーションなら、PDFに変換できますか?

アプリケーション変換機能を利用する際の必要条件は下記のとおりです。

  1. 変換したいファイルが、インストールされたアプリケーションと紐付いていること。
  2. エクスプローラで、ファイルを右クリックし、表示されるコンテキストメニュー内に「印刷」があり、かつ印刷を選択すると、アクティブプリンタで印刷が実行されるもの。

CAD ファイルのように、印刷時にGUIが表示されて範囲指定が必要になるようなアプリケーションではご利用いただけませんのでご注意ください。
イメージファイル(拡張子:bmp、tif、jpe、png、j2k、jp2)もアプリケーション変換では登録できません。
なお、すべてのアプリケーションでの動作を保証しているわけではございませんので、事前に評価版での十分な動作確認をお願い致します。

アプリケーション変換でMS-Officeファイルやテキストファイルは変換できますか?

はい、変換できます。
ただし、どちらの場合も登録した際には、下記の点にご注意ください。

  1. アプリケーション変換設定の方が優先されます。
  2. Office の場合、Excel などはアクティブシートのみが変換の対象となります。
  3. 「オフィス変換」機能のような設定は出来ません。

アプリケーションが体験版(評価版)でも正規版のように変換できますか?

はい、印刷機能に制限が無ければできます。ただし、アプリケーションによっては起動前に確認ダイアログが表示される事がありますのでご注意ください(※応答しないと、タイムアウトでエラーになります)。また、ライセンスに関しては弊社では責任を負うことはできかねますので、体験版(評価版)を使用する事によるライセンス違反などには充分ご注意下さい。あくまで「動作確認のための試用」をお願い致します。

プリケーション変換機能で変換を行うと、時々タイムアウトで変換に失敗してしまいます。

アプリケーションを利用した変換では、アプリケーションが何らかのトラブルで無応答になった場合に備えて「タイムアウト値」を設定しております。タイムアウト値はデフォルトで「30秒」ですが、以下の方法で設定を変更する事が出来ますので調整しながら値を変更して下さい。

【プロフェッショナル/スタンダード】

  1. コントロールセンターを起動し、メニューの「設定」から「PDF Server 設定」を選択します。
  2. 「PDF Server 設定」ダイアログが表示されますので、その中の「タイムアウト」から「アプリケーション変換」の時間を1~999秒の間で設定して「OK」ボタンでダイアログを閉じます。

【コマンド】

  1. インストールフォルダ内の「pdfserver_v3.ini」ファイルをテキストエディタやメモ帳で開きます。
  2. 「printer_job_timeout=30」とある行のイコール以降の数字を1~999(秒)の間に設定して保存します。それ以外の行は変更しないで下さい。

変換速度をもう少し高速化出来ないでしょうか?

「MS-Office ファイルの変換について」の「変換速度をもう少し高速化出来ないでしょうか?」の項目をご参照下さい。

OCRについて

どんなファイルでもOCRが可能ですか?

いいえ。
PDF Server V3.5 では、イメージ(画像)ファイルと、PDFファイルがOCR処理の対象となります。PDFファイルに関しては変換設定の「OCR処理設定」において「すべてのPDFファイルでOCRテキスト付PDFを作成する」にチェックが入っていた場合はPDFを一旦イメージに変換してからOCRを実行し、テキスト付PDFを再作成します。そのため、場合によっては元PDFファイルよりかなり大きなサイズになる可能性があります。チェックが入っていない場合はスキャナでスキャンして作成したPDFなどの「画像が1枚だけ存在するPDF」のみがOCR対象となります。

ページ指定をしているときにOCRが行われないことがありますが、なぜですか

マルチTIFF ファイルや、PDF ファイルで分割を指定しているケースでは、OCR処理の設定でページ数指定をしていた場合の分割後のファイルがOCR処理の対象になるため、1ページ目の指定がないとOCR処理が行われません。

文字がOCR変換されない事があります。

画像の大きさや解像度により、OCRエンジンがうまく文字を読み取ることができないことがあります。可能でしたら、サイズや解像度を変更して再度実行してみて下さい

PDFをOCRするとサイズが大きくなる事があります

すべてのPDFファイルを対象にOCRする場合は仕様上、一度画像に変換してからOCRを実行することになります。そのため、画像以外の要素がメインとなるようなPDFの場合はどうしてもサイズが大きくなる可能性が高くなってしまいます。

OCR変換でPDFに埋め込まれた透明テキストを編集できますか?

いいえ。PDF ServerにはPDFに埋め込まれたテキストを編集する機能はありません。
このようなテキストを編集したい場合に弊社のデスクトップ製品である「瞬簡PDF編集」をご利用いただくと編集が可能です。

参考:瞬簡PDF編集9 - 機能紹介:直接編集・注釈・しおり の 「透明テキストも編集できる」

コマンドライン機能について

同時に複数実行出来ますか?

はい。マルチプロセスに対応した機能のみを使用する場合には複数実行することが可能です。
ただし、同時に実行するプロセス数や利用可能なメモリサイズなどに注意してください。

参考:スタートアップガイド ⇒ 8.2.10. マルチプロセスで利用する場合の注意事項

ASPやASP.NETから呼び出して実行する事は出来ますか?

はい、出来ます。
ただし、マルチプロセスで実行される場合には、同時に実行するプロセス数や利用可能なメモリサイズなどに注意してください。
また、利用する機能がマルチプロセス対応しているかにも注意してください。

参考:スタートアップガイド ⇒ 8.2.10. マルチプロセスで利用する場合の注意事項

「-S」オプションの変換設定名はパスを指定するのですか?

いえ、指定するのは変換設定名(変換設定ファイルの拡張子を含まないファイル名です)になります。ファイルはインストールフォルダ内の「Setting」>「Convert」フォルダ内に入れておきます。