C/C++インターフェイス

C/C++インターフェイスを利用することにより、C/C++プログラムへ Office Server Document Converter V10.0 を組み込むことが可能です。

ヘッダファイル

以下のヘッダファイルが [Install directory]/​include に含まれています。

ヘッダファイル 内容 場所
dfvifc.hC++ 用ヘッダ [Install directory]/​include
dfvifc_c.hC 用ヘッダ

ライブラリファイル

以下のライブラリファイルが [Install directory] または [Install directory]/​lib に含まれています。

ライブラリファイル 内容 場所
DfvInterface.dllWindows用 C/C++インターフェイス [Install directory]
libDfvInterface.soLinux用 C/C++インターフェイス [Install directory]/​lib

Windows版では、以下のリンク用ライブラリファイルが [Install directory]/​lib に含まれています。

ライブラリファイル 内容 場所
DfvInterface.libDLLリンク用ライブラリ [Install directory]/​lib

コンパイラについて

Windows

Office Server Document Converter V10.0 Windows版は、Microsoft Visual C++ 2022 でビルドされています。MFCは使われていません。 呼び出し側のプログラムは、互換性のあるコンパイラをご使用ください。

Linux

Office Server Document Converter V10.0 Linux 64ビット版は、GCC 11.3.1 でビルドされています。したがって、プログラムは GCC 11.3.1以降を使ってコンパイルされなくてはなりません。GCC についての詳細な情報は GCC, the GNU Compiler Collection を参照してください。

サンプルプログラムのビルド

[Install directory]/​samples/​cpp および [Install directory]/​samples/​c は簡単なサンプルプログラムをいくつか含んでいます。

Windows

Windows環境において、Visual C++のコマンドラインでサンプルをビルドするには、コンソールで次のようにコンパイラを実行します。

> cd [Install directory]/samples/cpp > cl -GX -I ..\..\include sample.cpp ..\..\lib\DfvInterface.lib /MT

このプログラムを実行するには、環境変数 PATH に [Install directory] を追加しておく必要があります。

Linux

Linux環境においてGCCを使用する場合のコマンドラインを以下に示します。

$ cd [Install directory]/samples/cpp $ LD_LIBRARY_PATH=../../lib:${LD_LIBRARY_PATH} $ export LD_LIBRARY_PATH $ g++ sample.cpp -I../include -L../lib -lDfvInterface -oSamplecppcmd -lstdc++ -lpthread

ビルドされたサンプルプログラムを実行するためには、環境変数の設定も必要です。詳しくは、環境変数とシンボリックリンク を参照してください。

前項で言及したように、GCCのバージョンは非常に重要です。お使いのGCCのバージョンを --version コマンドラインオプションを使ってチェックしてください。

$ g++ --version g++ (GCC) 11.3.1 20221121 (Red Hat 11.3.1-4) Copyright (C) 2021 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

API仕様

API仕様は、Doxygenによるドキュメントを参照してください。