IBM PC 互換機でのコンバータ動作保証


2002.04.24 改訂

アンテナハウス株式会社

●IBM PCのFDD(フロッピ・ディスク・ドライブ)の分類

Windowsは、1.44MB/720KBのMS-DOS形式ディスクの読み書き機能を備えていますが、ワープロ専用機のディスクは特殊な形式のため、Windowsの機能では読み書きできません。弊社コンバータは独自のドライバでフロッピ・ディスク・ドライブ(FDD)を直接動かして、Windowsで読めないディスクを読み書きします。本ドライバは、表2-A「仕様上非対応機種」を除き全てのPCで動作します。しかし、PCのマザーボード(以下、M/B)と装備するFDDのタイプに依存して読み書きできるレベルに差があります。






●レベル別非Windows(MS-DOS)形式ディスクの読み書き機能

弊社コンバータのワープロ専用機等非MS-DOSディスク読み書き機能は次の通りです。

@AレベルPCでは、すべての2DDディスク(パーソナル書院書き出しを除く)とMacintosh 2HDディスク、U1B、U1PRO 2HD、カシオワード2HD(1.44MB)、OASYS 5000 2HD(1.44MB)ディスクの読み書きができます。
ABレベルPCでは、@に加え2HDの専用機ディスクの読み書きもできます。但し、LANPLAN、LANFILEの読み書き、書院(パーソナルフォーマット2DD)への書き出し、一部に旧記録方式を使用する(単密)ディスクの圧縮・復元・複写機能は使用できません。
BCレベルPCでは、あらゆる形式のディスクを読み書きできますので、コンバータの全機能をご利用頂けます。




●メーカ・機種別機能レベル判定方法

  1. PC-9821/ PC98-NX/ FMV(FMV-Townsを除く)の各シリーズで内蔵型FDDを持つ機種は、各OS共通で、基本的にCレベルです。 ※1
  2. その他のメーカの場合
    【Windows Me/98/95でご使用の場合】
    Windows Me/98/95 FDドライバ動作試験済み機種一覧」に弊社で動作確認を行っているメーカの機種(シリーズ名)を記載します。弊社で動作確認済みの機種で、制限事項が記載されていない機種が、Cレベルに該当します。それ以外で、MS-DOS 1.2MBディスクを読み書きできるFDD内蔵型機種は、メーカ製の3モードドライバが正しく組み込まれ、障害、特別の問題、設定の誤り等がない限りすべてBレベルになります。MS-DOSの1.2MBディスクを読み書きできるかはPCメーカに問い合せるか、Windowsのエクスプローラで1.2MBディスクのファイルをコピーできるかで確認できます。

    【Windows NT 4.0(Workstation)でご使用の場合】
    Windows NT 4.0 FDドライバ動作試験済み機種一覧」に弊社で動作確認を行っているメーカの機種(シリーズ名)を記載します。弊社で動作確認済みの機種で、制限事項が記載されていない機種が、Cレベルに該当します。NT 4.0の場合、上記機種一覧に記載の各機種用のドライバを製品に添付しております。一覧にない機種につきましては、基本的にAレベルとなります。

    【Windows XP(Professional/HomeEdition)、Windows 2000(Professional)でご使用の場合】
    Windows XP/2000 FDドライバ動作試験済み機種一覧」に弊社で動作確認を行っているメーカの機種(シリーズ名)を記載します。弊社で動作確認済みの機種で、制限事項が記載されていない機種が、Cレベルに該当します。Windows XP/2000の場合、上記機種一覧に記載の各機種用のドライバを製品に添付しております。また、基本的にWindowsNT4.0で動作確認されている機種につきまして も、弊社で動作保証をいたします(WindowsNT4.0の動作試験済み機種一覧に記載の機種がWindows XP/2000の動作保証機種に該当するか否かにつきましては、別途各PCメーカにご確認ください )。
     
  3. 1.2MB MS-DOSディスクを読めない(2モードFDD内蔵)機種、外国で販売されているIBM PC互換機、自作、ショップ・ブランドの機種はAレベルかご使用いただけない機種です。Windows Me/98/95では内蔵FDDをトムキャットプロダクツ社の3モードドライブ装置(TC-FD35M-3B2/3B1)と交換すれば、BまたはCレベルにできます。Windows XP/2000/NT4.0でも同様に、トムキャットプロダクツ社の上記3モードドライブ装置と交換すれば、BまたはCレベルにできる可能性があります。 ※2
    また、Windows XP/2000/Me/98では、ロジテック社製 USB 接続 FD ドライブ(LFD-31U*シリーズ)※4 ※5を接続可能な場合、ロジテック社の動作保証があった上でAレベル、Bレベルの機種もCレベルとしてご使用いただけます。
     
  4. 非DOSディスクを全く読み書きできない機種、要注意機種は表2を参照してください。

  5. 表に掲載されていない機種、新発売された機種、ロジテック社製 USB 接続 FD ドライブ(LFD-31U*シリーズ)※4 ※5以外のUSB接続FDD搭載機種、自作/ショップ・ブランドの機種、注意が必要な機種に付きましては弊社でFDDの動作判定ツールを無償でご提供致しますので、事前に お客様で確認をお願いします。




表1:主なワープロ・ディスク別の必要レベル

ディスクのタイプ

必要なFDD機能レベル

OASYS 2DD

A

OASYS 2HD

変換B※3、複写はC

OASYS5000 2DD/2HD(1.4MB)

A

OASYS5000 2HD(1.2MB)

B

RUPO 2DD

A

RUPO 2HD

B

TOSWORD 2DD

A

TOSWORD 2HD

B

書院2DD(パーソナルフォーマット)

読込A,書込・複写C

書院2DD(ビジネスフォーマット)

A

書院2HD(ビジネスフォーマット)

B

文豪全タイプ2DD

A

ビジネス文豪2HD

変換B、複写はC

その他文豪2HD

B

U1PRO 2DD/2HD

A

U1B

A

パナワード2DD

A

パナワード2HD

B

サンワード2DD

A

サンワード2HD

B

ワープロエース2DD

A

ワープロエース2HD

B

キヤノワードNX/J 2DD

A

キヤノワードNX/J 2HD

B

リポート

変換B、複写はC

ワードパル

変換B、複写はC

カシオワード2DD

A

カシオワード 2HD(1.2MB)

B

カシオワード 2HD(1.4MB)

A

LANWORD

変換B、複写はC

LANPLAN

C(必須)

LANFILE

C(必須)

Macintosh 2HD

A

(注)複写 = 圧縮、復元、コピー機能を示します。

表2:問題がある機種

A. 仕様上非対応機種
コンバータはご使用いただけません

・スーパーディスク、HiFD等のFD互換ドライブを内蔵する機種すべて

・PCカード(PCMCIAインターフェイス)接続タイプのFDD

ロジテック社製 USB 接続 FD ドライブ(LFD-31U*シリーズ)以外のUSB接続FDD搭載機(SONY PCG-C1、NEC NX-simplem等)

・外付けFDDは使用できません。また、IBM PC互換機のFDDでは、Aドライブとして扱われる標準内蔵1台目のFDDのみ動作を保証します。

・5インチFDD,リポートPC、FMV-Towns

B. 要注意機種
FDD機能チェック・ユーティリティで確認お願いします

・ノートPCのケーブル接続型FDD(インターフェイス不明のもの)

・脱着型FDD搭載機

・自作PC,ショップ・ブランドPC,海外で購入したPC


リッチ・テキスト・コンバータをお使いのお客様へ

※1 表2の構成となるもの(PC-98NXのFDDがUSB 接続タイプの機種など)を除きます。PC98-NX(Fine NX FN23C,ValueStarU VU550N,ValueStarNX VR33L),FMV(MX205,TV23,TPU20,TZ407,ME355,ME4/455E,ME4/535,ME4/657,M4/707,M[305,M\36L/36X)等一部Bレベルの機種があります(2001.10月現在判明分). NEC PC98-NXをWindows XP/2000/NT4.0で使用される場合、新しいタイプのFDCを搭載した機種ではドライバが未対応のものが発生する場合があります。なお、NEC PC9821はWindows Me/Windows XPに非対応です。
※2 内蔵ドライブの交換により、パソコンメーカの保証を受けられなくなる場合がありますのでご注意ください。また、交換作業に伴う機器破損等につきましても、メーカおよび弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。
※3 旧ビジネス機(100HX以前),FM-OASYS で作成された文書の変換にはCレベルが必要です。

※4 ロジテックLFD-31U*シリーズには一部にコンバータで対応できない機種があります。詳しくは こちらをご確認ください。
※5 現在WindowsXPでUSB接続のFDDをお使いになる場合に問題のでる場合があることが確認されています。詳しくはこちらをごらんください。
 

  ご注意:WindowsXPにてUSB接続のFDドライブを使用される場合

WindowsXPでUSB接続FDDを接続して使用される場合、お使いの機種により、パソコンの起動直後にMS-DOSの1.25MBディスクを読み込むとエラーになるという現象が確認されています。
このような機種でロジテック社製 USB 接続 FD ドライブと弊社コンバータを組み合わせて使用された場合、ワープロ専用機のディスクを読み書きした後や起動直後に、MS-DOS1.25MBフォーマットのディスクを読み込もうとすると同じ現象が起きる可能性があります(文豪JX等DOSフォーマットの専用機ディスクでは問題ありません)。
そのような場合には、いったん上記ドライブでMS-DOS1.44MBフォーマットのディスクをエクスプローラ等で読み込み、再度コンバータにてMS-DOS1.25MBフォーマットのディスクを読み込むことで現象を回避できます。

現在この問題の原因については調査中です。対応方法等分かり次第ご案内を行う予定ですので、ご了承ください。
 



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