10–10 注釈の扱い

PDF Tool APIでは、ISO 32000-2で規定されている注釈タイプのすべてを判別します。

既存の注釈に対しては、情報取得と削除ができます。


10–10–1 新規作成

PDF Tool API では、以下の注釈を新規に作成することができます。



※ハイライト注釈を扱うPtlAnnotTextMarkup クラスのオブジェクトに対しては、基底クラスPtlAnnot のsetRect 関数で矩形座標の設定は行わないでください。


10–10–2 編集

PDF Tool API では、以下の注釈を編集することができます。



10–10–3 境界線の幅

PDF Tool API において、境界線の幅は「enum PtlAnnot::BORDER_LINE_WITDH」で定義され、以下のように表されています。



注釈の境界線幅の編集は、以下の条件で行われます。


設定する境界線幅の値
編集処理仕様
BORDER_WIDTH_THIN
元の境界線幅が 0.5 以上1.5 未満の場合はBORDER_WIDTH_THIN とみなし編集は行われない。
上記以外の線幅であるとき、太さ「1」を設定する。
BORDER_WIDTH_MIDDLE
元の境界線幅が 1.5 以上2.5 未満の場合はBORDER_WIDTH_MIDDLE とみなし編集は行われない。
上記以外の線幅であるとき、太さ「2」を設定する。

BORDER_WIDTH_THICK
元の境界線幅が 2.5 以上の場合はBORDER_WIDTH_THICK とみなし編集は行われない。
上記以外の線幅であるとき、太さ「3」を設定する。