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PDF総合案内 |
リッチテキストPDFの変換では 、PDF内のデータを解析してデータの配置を計算し、変換先ワープロの機能を使ってそれらを再現します。しかし、PDFと変換先ワープロの仕様上の相違により、必ずしも元のPDFのイメージを再現できない場合があります。
また、既定値では、変換先で編集しやすくなるように段落書式を優先して変換するため、画像などオブジェクトの位置と本文の位置関係がPDFとはずれてしまうことがあります。
変換先でレイアウトの再現を重視したい場合は、「変換詳細」を設定したり、PDFからの読み込み条件で「レイアウト優先で変換」を指定することによって元のレイアウトを保持したまま変換することが可能になります（Word、一太郎への変換時のみ有効）。 ただし、各段落がテキストボックス内に変換され、本文のつながりがなくなるなど、副作用が生じるため、用途に応じて使い分けていただけますようお願いいたします。
文字が画像化されたPDFから変換する場合は、画像の状態により文字の認識率が異なります。スキャンされたPDF画像の品質が元々低い場合には、OCR処理で文字を認識することが難しくなります。画像の状態にもよりますが、おおよそ200dpi以下であると文字の認識率はかなり低下します。
このような場合、画像の解像度（dpi値）を大きく指定することで改善する場合があります。ただし、解像度を大きくするとメモリや処理時間を多大に必要としますので、ご注意ください。
PDFに記述されたフォントが変換するパソコンにない場合は、フォントマッチングにより近いフォントを検索して相手先ワープロに変換します。この場合、検索されたフォントによっては元文書のイメージと異なる出力がされる場合があります。
文字が画像化されたPDFが読み込みパスワードで保護されていた場合は、一覧に追加する際にパスワードを入力しても、変換時に有効になりません。以下の手順でパスワードを解除したファイルを作成し、これを変換してください。
本製品では、PDFの対話機能（文書レベルのナビゲーション、ページレベルのナビゲーション、注釈、アクション、フォーム）及びサウンド、動画、3Dアート等のマルチメディアデータは変換対象となりません。
Acrobat3Dで作成した3次元データの図が変換されない。
Acrobat3Dで作成した3次元データの図は、注釈としてPDF内で扱われます。本製品では、注釈データは変換対象外となるため、3Dの図は無視されます。
『リッチテキストPDF5.2 スタンダード』にはOCR機能がありません。このため、イメージスキャナ等から紙文書を読み込んで作成されたPDFで、内部に画像データしかない場合には文字データを取得することができないため、Wordなどに変換しても文字が表示されません。
変換先には、画像データがそのまま移ります。
これは仕様上の制限となりますので、ご了承ください。
『リッチテキストPDF5.2』はPDF内のデータを解析し、格納されている文字情報を元にテキスト変換を行っています。しかし、PDF内の文字情報が不足していたり、破損しているPDFから変換を行った場合、文字情報が正しく認識できないため、文字化けした状態で変換されます。
PDF内に文字情報が正しく格納されているかは次の操作で確認することができます。
以上の操作を行った際、文字情報に問題が無いデータでは、選択されたテキストがそのまま貼り付けられますが、文字情報が不足していたり、破損しているPDFの場合、文字化けした状態で貼り付けられてしまいます。
なお、プロフェッショナルの場合には、画像PDFの読み込み条件でOCR処理機能を[常に行う]に指定することで、文字を認識して変換することができます
PDFからの変換を実行すると、文字が「？」になって変換される。
フォントの埋め込みを指定して作成したPDFでは、文字が図形として格納されます。この場合、文字の外観と文字コードを関連づけしたデータがPDFに同時に格納されていれば、Wordなどへ変換した場合に文字を再現することができます。しかし、PDFを作成したソフトウェアによっては、このような関連づけデータを格納していないことがあり、そのような場合には文字コードが特定できません。このため、変換先で「？」などの文字に代替されて変換されます。
なお、プロフェッショナルの場合には、画像PDFの読み込み条件でOCR処理機能を[常に行う]に指定することで、文字を認識して変換することができます
PDFからの変換を実行すると、文字と画像が二重写しのように変換される。
イメージスキャナで紙文書を読み込んで作成されたPDFでは、OCR処理をして得られたテキストデータを画像データとともにPDF内に保存していることがあります（透明テキストと表現する場合もあります）。
その場合には文字部分と画像部分とが一緒に変換されるため、Wordなどのワープロソフト上では両方が重なって表示されます。このような時には、変換先に指定したワープロソフト上で背景にある画像部分を指定して別のページに移動するなどの操作を行い、テキストデータと分離してみてください。
選択されたPDFが本製品で扱えないファイルであるか、壊れている可能性があります。
[処理エラー]の起きるPDFファイルがあった場合、まずAdobe Reader等で表示ができるか確認してみてください。表示に問題がない場合は、弊社のユーザサポートまでメールかお電話でご連絡ください。その場合には、変換元のPDFを弊社でお預かりして調査させていただくことがあります。 また、PDFを作成したソフトウェアによっては本製品で扱えない形式となり、動作保証の対象外とさせていただく場合がありますので、あらかじめご了解ください。
ユーザサポートの連絡先は製品付属の「インストールガイド」に記載されています（ユーザサポートをご利用になるには、先にユーザ登録が必要です）。
PDFからの変換を実行すると、線画の部分が一部欠けたようになって変換される。
（１）既定値では、罫線で囲まれた矩形を変換先でセルとして変換します。このため変換元のPDFで線画の一部に矩形が使用されているような場合には、矩形の部分だけがセルに変換されて、線画が正確に再現されないことがあります。このような場合には、PDFの読み込み条件で「表をセルに変換しない」オプションにチェックをつけて変換してみてください。
※元のPDFが表と線画の混在するようなレイアウトである場合、「表をセルに変換しない」オプションにするとセルの変換がされなくなります。
（２）「表をセルに変換しない」オプションを指定した場合は、PDFのすべての罫線を線画に変換します。リッチテキストPDF5.2をお使いの場合には、「変換の詳細指定」機能から「画像変換」を選択することで、一部の線画部分のみ限定して画像に変換できます。PDFのプレビューを表示しながら画像にしたい矩形部分を指定して変換してください。
PDFからWordへの変換で、大きな画像が変換されない場合がある。
Wordの最大用紙サイズは558.7mm × 558.7mmです。これより大きなサイズの文書を変換しようとすると、Wordへの書き出し時にサイズを最大用紙サイズに補正します。変換元で最大用紙サイズを超えるような画像が使用されている場合、Wordには変換されません。これは仕様上の制限となります。
リッチテキストPDF V1.0/V1.1では、PDFからExcelへ変換した場合、1ページの標準行数（用紙サイズにより異なる）に収まる行までが1つのシートに出力されます。
これは製品の仕様となりますので、ご了承ください。
リッチテキストPDF2/3では、PDFの各ページ毎にExcelのシートを出力し、変換します。ただし、書き出し条件で「ページサイズと列幅が同じ場合は、複数のページを1シートに変換する」指定を行うことで、各ページの列幅が同一の場合に限って、PDFの複数ページをExcelの1シート内に変換することができます。
PDFからExcelの変換を実行すると、色が正確に再現されない場合がある。
リッチテキストPDF5.2をお使いで、PDFからExcelへの変換時は、PDFの色をExcelの標準パレット色（56色）に近似して再現します。このため、色の成分によっては、Excelで正確に色が再現できない場合があります。
PDFからExcelへの変換で、斜め線が変換されない場合がある。
リッチテキストPDF5.2をお使いで、PDFからExcelへの変換時には、セルにマッチする斜線をセルの斜め線として変換します。これ以外の斜め線は無視しますので、折れ線グラフのように縦横の罫線と斜め線が混在して表現されたようなPDFでは、折れ線部分が変換されない場合があります。
このようなときには、Excelの書き出し条件で「罫線をすべて画像に変換する」オプションを指定してみてください。
PDFからExcelへの変換時は、矩形をセルに変換します。しかし、幅が3point未満の矩形はセルとするには無理があるため、無視します。このため、PDFで細い矩形の連続で線を描画しているような場合は、変換されません。
PDFからExcelの変換を実行すると、"0.0"が"0"で変換される。
リッチテキストPDF5.2で、PDFからExcelに変換する場合は、数値データからセル書式を判断しています。"0.0"は、数字と判断するため、"0" も"0.0" も等しく "0" に変換されます。
PDFからExcelへの変換で、文字の下線が変換されない場合がある。
リッチテキストPDF5.2で、PDFからExcelに変換する場合、文字列の内容によりセルを作成します。文字の下線もセルの罫線に変換しますが、セルの罫線に複数の線種が存在する場合、一番割合の長い線種を優先して設定します。このため、文字の下線が変換されないことがあります（この場合の線種には、"線無しも"含まれます）。
PDFからExcelへの変換で、縦書きの文字列が所定の位置に変換されない。
リッチテキストPDF5.2でPDFからExcelに変換する場合は、縦書きの文字列はシートの最後に横書きで配置します。
Excelでは、縦書き書式をセルに指定できません。PDFに縦書きで配置された文字をセルに1文字づつ配置すると、文字列としての識別ができなくなってしまうため、このような変換としています。
PDFからExcelへの変換で、複数ページを1シートにまとめる指定が有効にならない。
リッチテキストPDF5.2をお使いで、PDFからExcelに変換する場合、「複数のページを1シートに変換する」指定を行うことができます。
これは、ひとつの表が複数ページに分かれてPDFに出力されているような場合に有効ですが、PDF内の各ページサイズが同じ大きさで、PDFに記述された表の列数・列幅が完全に一致していることが条件となります。このため、ページ内の表の列幅が他と少し異なっていたり、ページサイズが違っていたりすることがあると、シートを分割して変換します。
PDFからExcelへの変換で、ページ範囲の指定と変換詳細の指定を同時に行うと、ページ範囲の指定が有効にならない。
Excelの変換詳細設定は、全てのページが適用対象となります。この仕様により、変換詳細の設定を行った場合、ページ範囲の指定を行っても全てのページが出力されます。
PDFからExcelへの変換で、OCR処理を有効にして変換するとセルから文字がはみ出して次のセルに入ってしまう。
OCR処理を使用した変換の場合、文字が位置情報とともにひとつずつ読み込まれ、読み込まれた文字をひとつながりの文字列に編集し直します。その際に文字の幅やサイズ、文字間隔を揃えるため、文字列全体の長さがセルの幅と一致しなくなり、次のセルに送られてしまう場合があります。これは仕様上の制限となりますので、ご了承ください。
選択されたファイルがアプリケーションに関連づけされていない可能性があります。Windowsのエクスプローラなどを使って、ファイルから起動するアプリケーションを関連づけて設定してください。
ファイルを作成したアプリケーションがパソコンにインストールされていない可能性があります。
PDF作成時に書き出し条件を指定しようとすると、エラーメッセージが表示される。
上記のエラーが表示される場合は、『Antenna House PDF Driver V4.0 Professional』のインストールがされていません。本製品インストールCD-ROM内の「PDF Driver」フォルダから『Antenna House PDF Driver V4.0 Professional』を、お使いのパソコンにインストールしてください。
お使いのパソコンに『Antenna House PDF Driver V4.0 Professional』がインストールされていない可能性があります。本製品のインストールCD-ROMをCDドライブに挿入し、PDFDriverフォルダからインストールを行ってください。
PowerPointファイルからPDF作成を行うと[処理中止]になる。
PDF作成時に他の処理が同時に実行されていると、PowerPointファイルからのPDF作成に失敗することがあります。その場合は、他の処理をいったん終了してから再度PDF作成を行ってください。
上記対応を行っても失敗する場合には、直接PowerPointを起動して、印刷設定処理からプリンタに『Antenna House PDF Driver V4.0 Professional』を選択し、PDF作成を行ってみてください。
Windows Vista 環境でPDFドライバのOfficeアドイン機能を有効にするには、インストール時にWindows Vista のUAC機能を無効にしてインストールしていただく必要があります。UAC機能が有効の状態でインストールしますと、"しおり"等の情報がPDFに反映されない場合があります。
UAC機能を無効化するには以下の手順を参考にしてください。
アドイン登録後は再度UAC機能を有効に設定してください。UAC機能を有効にするには上記の手順で[ユーザアカウント制御(UAC)を使ってコンピュータの保護に役立たせる]にチェックを入れてから、コンピュータの再起動を行ってください。
Officeのアドインを解除しても「PDFから開く」ボタンが残っている
まれに、アドイン機能を解除しても、Office上で[PDFから開く]ボタンが表示されたままになる場合があります。このような時は以下の手順を試してみてください。
[Office2003の場合]
[Office2007の場合]
本製品で変換を行った結果については「PDFの変換について」にて、変換元と変換先のサンプル文書をダウンロードすることができます。また、お手元にあるファイルを2文書、無償で変換を行う「テスト変換サービス」も行っておりますのでご利用ください。
本製品で読み込みを保証するのは以下の条件で作成されたPDFです。
上記以外で作成されたPDFからも読み込みは可能ですが、動作の保証ができません。事前に無償の「テスト変換サービス」でご確認ください。
上記で作成されたPDFであっても、使用されている圧縮方式、カラースペース、フォント及びグラフィックス要素の一部で未対応のものがあります。このためPDFによっては正確にデータを取得できない場合があります。
また、文書を開くパスワードがかけられたPDFからは読み込みできません。パスワードが分かっている場合は、本製品で表示されるパスワード入力画面からパスワード文字列を入力し、パスワードを解除した上で変換等の処理を実行してください。
ただし、権限パスワードがかけられたPDFから変換またはデータ抽出を行う場合は、PDFにコピー許可がされていないと読み込みできません。
本製品では、以下の画像形式ファイルに対応します。ただし、画像形式によっては内部フォーマットの相違などから正常に判別・変換できない場合があります。
JPEG2000は対応外です。
TIFFはマルチTIFF形式からの変換も可能ですが、ページ範囲の指定はできません。
なお、画像ファイルからの変換時は、文字認識（OCR）処理を使用した変換を行います。このため、画像の状態により文字の認識率が異なります。
紙媒体からスキャナを使用して作成したPDFでも本製品で変換が可能です。ただし、変換結果につきましては以下の点にご注意ください。
ソースネクスト社の「いきなりPDF」シリーズがインストールされているパソコンへ、リッチテキストPDF5.2をインストールすることで影響はありますか？
「いきなりPDF」シリーズのインストールされているパソコンへ、リッチテキストPDF5.2をインストールされても影響はございません。PDF作成、PDFからの変換等、全ての機能について問題なくご利用頂くことができます。
