1.Microsoftは、Microsoft Office(以下Office)のオートメーションをサーバーサイドで使用することについての技術サポートを行っていません。また、ライセンスを持たないワークステーションに対しサーバーサイドでOfficeサービスを提供することも許可していません。
参考情報: http://support.microsoft.com/kb/257757/ja
PDF Driver APIはOfficeのオートメーションを利用したAPIです。したがって、PDF Driver APIを使用しWord/Excel/PowerPoint各ファイルのPDF出力を行うプログラムをサーバーサイドで運用する場合には、Officeのライセンス規約にしたがわなければなりません。このような場合、弊社のPDF Driver APIのライセンスとは別に、お客様が構築されようとしているサーバー(サービス)を利用するすべてのユーザー(クライアント)がOfficeのライセンスを持つ必要があります。このような使用方法をお考えの場合には、Officeのライセンスについてもご注意ください。OfficeのライセンスについてはMicrosoftにお問い合わせください。なお、Officeのライセンス違反等の問題が発生いたしましても当社は一切関知いたしません。
2.PDF Driver API V6を使用したプログラムをサーバーサイド(Microsoft Active Server Pages(ASP)、ASP.NET、Windowsサービス等)で実行するとき、Officeアプリケーションに適切な権限が与えられていないとPDF Driver APIからオートメーションを利用することができません。以下にその一例を示します。
<Officeアプリケーションへの権限の与え方>
*1 64bit OSで32bitのOfficeを使用している場合のコンポーネントサービスの開き方
1. コマンドプロンプトを起動します。
2. 次のコマンドを実行します。「mmc.exe comexp.msc /32」
*2 各アプリケーションに対する項目名(項目名は Office のバージョンにより異なります)
・ Word : Microsoft Word 文書
・ Excel : Microsoft Excel アプリケーション
・ PowerPoint: Microsoft PowerPoint プレゼンテーション
<Windowsサービスの場合>
Windowsサービスから動作させるには、Officeアプリケーションの権限のほかに、サービスに対してアカウントとパスワードの設定が必要です。
作成したサービスのプロパティを開き、「ログオン」タブにおいて、「アカウント」と「パスワード」を設定してください。「アカウント」は、上記(2)のOfficeの権限のために設定した「ユーザー」と同一にします。
<Internet Information Service(IIS)の場合>
アプリケーションプールの「プロセスモデル」‐「ID」には、管理者権限を持つ「カスタムアカウント」を設定します。この「ID」に設定したアカウントと同一のユーザーを、上記(2)のOfficeの権限のための「ユーザー」として設定してください。
※上記はあくまでも設定例であり、構築しようとしているシステム等によって異なる場合があります。設定の詳細については、WindowsサービスやIISなどについての文書、参考図書などを参照し、構築しようとしているシステムに応じた設定を行ってください。
3.PDF Driver API V6を利用したプログラムの実行ファイルと、PDF Driver API V6が印刷を行うアプリケーション、つまりOfficeは同じセッションで動作させる必要があります。