最終更新日: 2005/09/06

XSL Formatter V3.4 グラフィックス・サポート

サポートするグラフィック・ファイルタイプ

次の形式のイメージファイルを読み込むことができます。

形式 説明 WindowsWindows以外
BMPWindows Bitmap に対応しています。
JPEGJFIF (JPEG File Interchange Format) に対応しています。
  • UNIX/Linux/Macintosh/HP-UX版では、圧縮形式の場合、ベースラインJPEG圧縮にのみ対応しています。
JPEG2000 次の形式のJPEG2000に対応しています。
  • JP2 (image/jp2)
GUIでは、ダミー画像が表示されます。
PNGPortable Network Graphics Format に対応しています。 以下の制約があります。
  • αチャネル情報は、PDF1.4以上で有効となります。
  • 16ビットカラーは8ビットカラーに切り詰められます。
TIFFTIFF Revision 6.0 仕様のTIFFファイルに対応しています。
  • 非圧縮形式
  • PackBits圧縮
  • Modified Huffman
  • CCITT Group3 1D
  • CCITT Group3 2D
  • CCITT Group4
  • JPEG圧縮
  • LZW圧縮
  • ZIP圧縮
下記のカラー表現を処理します。
  • グレイスケール
  • RGB
  • CYMK
  • YCbCr
  • CIE L*a*b*
以下の制約があります。
  • 以下の形式には対応していません。
    • Tiled Image
    • Planar Configuration=2(Planar format)
  • PDF出力時、YCbCr画像はRGB画像に変換されます。
  • αチャネル情報は、PDF1.4以上で有効となります。
  • 16ビットカラーは8ビットカラーに切り詰められます。
  • マルチページのTIFFは最初のページのみ表示します。
  • 拡張されたTIFF は正しく読めない場合があります。
GIFGraphics Interchange Format に対応しています。 以下の制約があります。
  • アニメーションGIFは、最初のページのみ表示されます。
WMFWindows Metafile に対応しています。 PDFへはベクタイメージで出力されるので、画質の劣化はありません。以下のような制約があります。
  • ペンの幅は、水平方向の値のみを使用します。ペン幅 0.0のときは、描画を行いません。
  • ブラシに指定されたビットマップは無視されます。
  • フォントに付いている下線、取り消し線は無視されます。
  • 正しい物理サイズが計算されないことがあります。
  • 複数のクリップ矩形には対応していません。
  • ラスタオペレーションには対応していません。コピー元データをそのまま描画します。
  • 文字のクリッピングはしません。
  • 文字の背景は常に透明です。
  • ベースラインに対する文字の回転には対応していません。
なお、gzip圧縮されたWMF(WMZ)にも対応しています。
EMFEnhanced Metafile に対応しています。 PDFへはベクタイメージで出力されるので、画質の劣化はありません。以下のような制約があります。
  • ペンの幅は、水平方向の値のみを使用します。ペン幅 0.0のときは、描画を行いません。
  • ブラシに指定されたビットマップは無視されます。
  • フォントに付いている下線、取り消し線は無視されます。
  • 正しい物理サイズが計算されないことがあります。
  • ラスタオペレーションには対応していません。コピー元データをそのまま描画します。
  • 文字のクリッピングはしません。
  • 文字の背景は常に透明です。
  • ベースラインに対する文字の回転には対応していません。
  • パス描画に対するクリッピングなどには対応していません。
なお、gzip圧縮されたEMF(EMZ)にも対応しています。
EPSEncapsulated PostScript に対応しています。
  • EPS に表示イメージがあるとき、そのイメージを出力します。表示イメージが存在しない場合は、ダミーの画像に置き換えられます。
    ただし、Windows版以外は表示イメージのないEPSには対応していません。
  • Adobe Acrobat Distiller や PSプリンタでの出力を行なった場合は、表示イメージではなく、EPS中のPostScriptプログラムを出力します。
  • EPSはさまざまなソフトウエアで作成できますので、XSL Formatter で正しく読めない可能性もあります。
  • FO中に、EPSコードを直接記述することが可能です。このことによって、Adobe Distiller などで、EPSコードをそのままPDFに埋め込むことができます。
○ (表示イメージのないEPSには非対応)
SVGScalable Vector Graphics に対応しています。
  • 独自開発したエンジンにより描画するため、PDF中へのイメージを高い解像度で描画することが可能です。 詳細は、「SVG仕様の実装状況」を参照してください。
  • FO中に、SVGを直接記述することも可能です。
なおgzip圧縮されたSVGにも対応しています。
MathML™ Mathematical Markup Language に対応しています。 「XSL Formatter MathML オプション」の組み込まれている環境では、MathMLを独自開発したエンジンにより描画するため、PDF中へのイメージを高い解像度で描画することが可能です。詳細は、「MathML仕様の実装状況」を参照してください。
XSL Formatter MathML オプション」の組み込まれていない環境でも、 Windows版では、MathPlayer plug-in がインストールされている環境で描画可能です。 Windows版以外では対応していません。 PDFへはラスタイメージに変換されて出力されます。 MathPlayer plug-in を使用する場合は、
  • MathPlayerはこちらからダウンロードできます。
    MathPlayer
  • MathPlayer plug-inを使用する場合は、先にIE6をインストールしておいてください。IE6以外ではMathMLイメージが崩れる場合があります。
FO中に、MathMLを直接記述することも可能です。
○(MathMLオプションもしくはMathPlayer plug-in必要)○(MathMLオプション必要)
CGMISO/IEC 8632(JIS X 4211~4213)で定められている Computer Graphics Metafile に対応しています。 Windows版で、ActiveCGM plug-in がインストールされている環境で描画可能です。PDFへはラスタイメージに変換されて出力されます。 ×
PDF画像ではありませんが、XSL Formatter は、PDFを画像のように扱うことができます。 PDF出力の仕様/機能 を参照してください。

LZW特許ライセンスについて

日本におけるLZWに関する特許は、2004年6月20日をもって特許権が失効しました。

従いまして、XSL Formatterをご利用する際のLZWライセンスの契約/ライセンス料は必要ありません。

グラフィックの指定方法

イメージは、fo:external-graphicまたはfo:instream-foreign-objectによって指定します。
使用するFO 該当グラフィックス・ファイル形式 判定
fo:instream-foreign-object SVG content-typeが"image/svg+xml"であるか、最初の要素がsvgであること。
fo:instream-foreign-object MathML content-typeが"application/mathml+xml"であるか、最初の要素がmml:mathであること。
fo:external-graphic すべて content-typeが正しく指定されているか、または拡張子が指定されていること。両方とも不明の場合、PNG、TIFF、EPS、JPEGについてはファイル内部を読んで判別も行います。

外部ファイルとして存在するグラフィクスは、いずれも <fo:external-graphic> に指定することができます。 XSL Formatter V3 は、画像の種類を自動的に判定します。 content-typeプロパティの値が指定されているときは、それを仮定しますが、矛盾していないかどうかの判定は行います。その結果、指定が矛盾していた場合は、さらに自動判定を行います。 HTTP経由の画像の場合は、content-typeをHTTPヘッダから取得できます。そのときは、プロパティの値より優先してそれを仮定します。

また、<fo:external-graphic> には、dataスキーム(RFC2397)を指定することができます。つまり、外部ファイルを用意することなく、グラフィックファイルの内容を直接FO中に指定することができます。

<fo:external-graphic
src="data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAACAAAAAgCAMAAABEpIrGAAAAB
3RJTUUH1AIFCDIuN9BfzQAAAAlw ... ="/>

dataスキーム中にメディアタイプを指定する必要はありませんが、指定してある場合は、それを仮定します。

メディアタイプと拡張子

下記のメディアタイプを認識します。

種類 メディアタイプ 拡張子
TIFF image/tiff, image/tiff2, image/x-tif tif, tiff, mpt
EPS application/postscript eps
PNG image/png, image/x-png png
JPEG image/jpeg, image/pjpeg, image/pipeg jpg
GIF image/gif gif
BMP image/bmp, image/x-bmp, image/x-MS-bmp bmp
WMF image/wmf, image/x-wmf wmf
EMF image/emf, image/x-emf emf
SVG iimage/svg+xml, image/svg-xml, mage/svg svg
CGM image/cgm cgm
MathML application/mathml+xml mml

グラフィックス・ファイルのサンプル

XSLのサンプルについては、XSLサンプルのページをご覧ください。


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