2002年12月8日から13日に米国Baltimoreにて行われたXML2002のカンファレンスで、米国のトップ・コンサルタントであるEliot Kimber氏から、「XSL-FOをプロダクション品質のドキュメント印刷に使う」というタイトルの報告がありました。
発表論文は、12月18日、下記で公開されました。
これは、マークアップ言語で作成したコンテンツを印刷する技術の発展経過の説明、その中でのXSL-FOの価値、実用性の検証を行っているものです。
これは、また、米国のある周辺機器メーカの依頼で、日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、タイ語を含む多言語のマニュアルを制作するためのシステムを作成した経験に基づくものでもあります。このシステムでは、組版エンジンとしてXSL Formatterを採用したことは報告内容から明らかになっています。
米国の場合、DTDの設計、スタイルシートの開発、システム作りはコンサルタント会社が行います。翻訳会社が多言語の内容を制作し、CD-ROMと印刷は印刷会社という分担だろうと思います。
日本でもこのようなビジネスモデルを構築して、多国籍企業の多言語マニュアル制作への挑戦を行っていく必要があると考えます。
なお、Elito Kimber氏は、当日の講演において、アンテナハウスのXSL Formatterが、「XSL-FOの実装レベル、多言語組版を含む各種機能、サポート、機能追加へのレスポンスの速さなどの面において、現時点のあらゆるXSL-FOの実装の中で最高」という報告をしてくれました。
改訂日 | 改訂内容 |
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2024年10月23日 | リンク先が失効していることを追記 |
2002年12月24日 | 初版公開 |
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